常用漢字表の難しい字「璽」??(1)
前にも書きましたが、現用の「改定常用漢字表」は昭和21年の「当用漢字表」、昭和56年の「常用漢字表」を経て作られたものです。
2136字あります。
このうち、1006字は小学校で習います。
学習指導要領「生きる力」別表「学年別漢字配当表」によると
(1年・・80字、2年・・160字、3年・・200字、4年・・200字
5年・・185字、6年・・181字)で習うそうです。
覚えてますか?もう忘れた?
このあと、普通の人は中学・高校の6年間にあとの1130字を覚えることになります。簡単ですね。
でも、たぶんあまり見たことも無い字が常用漢字表にあるのを知ってますか?
「璽」???読めますか?もちろん書くのもちょっと無理でしょう。
これは、音読みで「ジ」、訓読みで「しるし」です。
この話は、また昭和21年の戦後のGHQに遡ります。
昭和21年に何があったか。昭和21年の11月3日にGHQの草案なる、「日本国憲法」が公布されました。公布後71年経った現在でも、このGHQ憲法を守ろうという、憲法があれば平和が保てると主張する、護憲政治団体がまだいます。(この話はまたつぎの機会に)
そうです。問題の「当用漢字表」ができた年です。「日本国憲法」の公布が11月3日、そして「当用漢字表」の告示が11月16日なのです。
もうお解かりでしょう?なにまだ解らない?
つまり、「日本国憲法」のあとにできた「当用漢字表」には当然、憲法に使われている漢字は全部含まれなければならなかったのです。そのために、日常では使うことの無い漢字「璽」が無理に入れられたのです。
それでは、日本国憲法のどこに出てくるのでしょうか? 自分で探して見てください。
なに?冷たいとな。
話が長くなるので、つづきは次回ということに。
おわり。(ヒントは<いつもの会話の中に>)
<いつもの会話>
(女房)「あなた、昨夜はだいぶ遅かったわね。」
(宿六)「組合の寄り合いがもめてよ。」
(女房)「・・寄り合いがもめると、何でシャツに赤い口紅がつくわけ?」
(宿六)「ギクッ。」
<宿六防御体勢>
<女房すかさずその前に攻撃・・あっけない終戦>