morinokobito77’s blog

「漢字」と「かな」の面白さ

「々」はなんて読むの?

 

日本語の文章には不可解な文字が時々出てきます。しかし、子供のころから見慣れ、聞きなれている健聴な日本人は不思議に感じません。初めて日本語を勉強する外国人、ろう者(ともに第2言語学習者)にとっては難解なものです。

 

たとえば「々」の字です。

なんと読むのでしょう?何画の漢字なのでしょう?3画かな?

漢和辞典を引いてみましたが載ってません。漢字ではないの?

 

でも「日々(ひび)」「近々(ちかぢか)」「個々(ここ)」などの漢字はあるよね?

実は「読み」はないのです。いや正確には「読み方」はあるのです。

?????

頭がこんがらかってきたようですので正解を。

「々」は日本文字表記で使用される約物(やくもつ)の1つです。

(よけいに解らなくなった?)

   「約物」・・言語の記述に使用する記術・記号類の総称。特殊記号

約物「々」の記号の名称は「同の字点」(どうのじてん)です。

「同」の別字体「全(本当は「王」でなく「工」)」が変化とも、「二の字点」の変化とも言われてます。字形から俗に「ノマ」とも呼ばれます。

 

同じ漢字を重ねる時に2文字目以降の文字の代用として用いられます。

したがって、普通は前の文字と同じ読み方になります。(濁音化することもあります)

「日々(ひび)」「近々(ちかぢか)」「個々(ここ)」

などです。

でも「云々(うんぬん)」という読み方もあります。これは、話は逸れますが「うん」の先の「ん」があとの「う」に影響して「うんぬん」と発音します。言語学上では「連声(れんじょう)」といいます。他に「観音」(かんおん)→(かんん)などがあります。

 

約物のはなしに戻りますが、ほかには「一の字点」「二の字点」「くの字点」「のの字点」「庵点(いおりてん)」などがあります。またこの話は次の機会にしましょう。

 

最後に、一番有名な約物は「句読点」「括弧」などです。

(なに?これを先に言ってくれればいいのにってですか。ごめんなさい。)

 

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いつもの会話

(宿六、掃除機をかけながら)

  「なんでおれ日々掃除なの?。。ぶつぶつ。。」

(女房、テレビ見ながら)

  「云々いってないで早くしなさい。あんたが買ってきた掃除機でしょう?。」

(宿六、涙目)

  「苦々苦々。。はぃはぃ(81)。」(新語?)